論オルフェノク 第三章

関西人の熱き心論


「関西人の熱き心論」

(1000HIT記念リクエスト作品)




このたびめでたく1000HITを超えまして、その記念にキリ番を

踏まれた菊澤由さまに論のお題をいただきました。


「関西弁について」という事であったのでこういうお題にしました。

関西弁という事についてよりも、

関西人の私が思う事をここに書いていきます。


では始めます。



「関西人の熱き心論」




私は関西人だ。

関西に生まれ、関西に育った。

そんな私が以前の仕事で青森に赴任になった。

約3年間いたわけだ。

青森で関西人であるがゆえに感じた事、いいたい事を書いていきます。


1.東北の人は関西弁が嫌い?


これは私が青森に赴任してきた時に先輩社員から言われた事だ。

赴任早々。


「関西弁はこっちの人嫌うからやめといたほうがいいよ。」


それ以来、営業という仕事上、万人受けしたほうがいいので、

関西弁を封印してしまった。

関西に帰るまでの三年間。


しかし、仕事を重ねていくにつれ関西弁は嫌われる要素としては

弱い事がわかった。


関西弁だというだけで嫌いになるような人は少ないという事だ。


むしろ関西弁は使いようによっては好まれる。

東北の人は人間の内面をよくみるようで、気に入ってもらえたら、

関西弁の人でも標準語の人より仲良くなるケースは多々ある。



関西弁の人が東北で嫌われるというのは、

むしろ一方的な偏見でしかなかった。


そんな先輩社員の偏見だとつゆしらず、信じ込んで封印してしまった

私が若かった。


それなりの理論があって助言しているわけではなく、

偏見だけで助言する場合もある。


その人にとっては偏見でも自分にとっては正しい事なのである。


信じ込んだ私が馬鹿で、参考程度に聞き流しておけばよかった

というわけだ。

と、途中で気づいたのだが、関西弁を封印したまま、

3年間過ごしてしまった。


近くに同年代の関西人がいなかったから。

関西弁で尊敬語を使う事は難しいし。

だから私は封印していました。


余談だが、東北で関西弁はもてました。

関西人というだけで、クラブの姉ちゃんにはもてはやされ、

ちょっといい人のような感じを与えてた気がします。

女性、特に若い女性には関西弁は好印象のようです。

これもひとえに、関西芸人達のおかげといえるやも知れません。

彼女達はそういった芸人のイメージを私達、普通の関西人にまで

持っているようです。


まあ、きっかけは関西人だという事で有利ですが、

そこからはその人なりの人間性が問題だという事で。


1の結論は、

「関西弁だからといって人間関係に多大な影響を及ぼす事はない。」

でした。



2.関西食文化、お好み焼きの恨みは怖い。


関西人はお好み焼きにご飯をあわせて食べます。

これを関東人(関西より東側の県の人達)は異色と思うようです。

うどんの味も違います。

関東のは濃いです。だしも違います。

私の場合たこ焼きもご飯とあわして食べます。

関東のもんじゃ焼きは受け付けません。


と、少し見てみても、関西人と関東人は食文化が違います。

微妙に県によって違うのは、当たり前ですが、


どうも関西と関東ではっきりと何かが違うようです。


私が関東人に関西人と知られた時の第一声の第一位は・・・。


「関西の人ってお好み焼きとご飯一緒にたべるんでしょ?」


です。


関東の方、これを第一声にするのはやめていただきたい。

そういう第一声を聞いて快く思う人はいるんでしょうか?

たいていの場合この事について聞く方は、

自分の中では信じられなーい、よーやるなーという雰囲気が

でまくっています。



「へーほんとにたべるんだー。すごいねー。」
        ↑
もはや、馬鹿にしているとしか取れません。(笑)


自分の文化にない事を聞く場合、慎重にするべきです。


知り合ったばっかりの場合ではなく、

ある程度仲がよくなってからであればかまいません。


お互いの文化をお互いが誇りに思っている事をふまえ、

お互いの食文化を聞くべきだと思います。


関西人は最初、関東弁に好意は抱いてない人が多いです。

きどりやがって、かまっぽい、なよなよしてるなど。

まあ、これも偏見なわけで、長年聞いてみれば誤解が解ける場合も

あります。


関東人は関西弁を怖い、粗暴にみえるなどの偏見を抱いている人が

多い気がします。


お互い偏見を抱きあっているわけです。


まず、関西だけで育ってきた人達は関東弁に

いいイメージは抱いていない。


この状況で、



関東人に、



しかも第一声に、


「お好み焼きをご飯と一緒に食べる事が信じられなーい」

なんて言われると、

嫌いになってしまいそうなくらい感じが悪いと

いうわけです。


関東人の方、気をつけてください。


お好み焼きはご飯と一緒に食べるとおいしいですぞ・・・。


私は関西に帰ってきて、しばらく標準語が直らなかった時に

友人から気持ち悪いと言われます。

これが関東人への関西人の感情の片鱗ではないでしょうか。

2の結論は、

「関西人はお好み焼きとご飯の組み合わせに誇りを持っている。」

ですね。



3.話にオチがない関東人


これは、私が一番いいたい事だ。


関西では普通、友人と普段会話をしている時でも

ツッコミとボケの役割が決まっている。


それは意識的なものではなく、おそらく無意識のうちに。

話の最後にも何かしらオチがあるものだ。

仕事の上司との関係などにも何かしらボケやつっこみは介入している。


日常会話の場合だ。仕事の話でボケたりはしない。さすがに。


関東人はどうか?

私が三年間見てきた関東人はボケやつっこみの概念がない。

あるのかもしれないが、日常会話にそれはあまり出ていない

気がする。


青森に住んでいた時はそれが如実に出た。

私はもちろん関西人なので無意識のうちに

ボケたり、つっこんだり日常会話の中でしていた。

が、関西人が少ない状況では浮いてしまっていた。


私がボケても、関東人は、

「馬鹿な事をいう頭の少し悪い人」

ととるみたいだ。


いやいや、そこはボケてんねんからつっこむとこやろう!!

と思ってボケまくったら逆効果で、

どんどん馬鹿の烙印を押されてしまう。


突っ込みのいないボケは活きない。


関西では通じるノリでも、関東人の方々には通じないみたいだ。

この点に関西の方は気をつけてほしい。

それがわかって関東に行くのと行かないのでは大きく違う。


じゃあ、関西人がぼけとつっくみの成立で笑いがでてくるのに比べ、

関東人は日常会話でどうやって笑っているんだろうか。


関東の方々は、

日々あった事をつらつらならべ、そうだよねー

なんつって笑っていらっしゃる。


そこにボケやつっこみの概念はほぼない気がする。


関西人の場合、話す事に何かしらオチはあるものだが、

関東人の場合、「で、オチは?」と思ってしまうような話が

多かった。


関西人がつっこまれようと思ってボケるのに対し、

関東人は意図的にはぼけない。


オチに関しても違う。


ここに大きな違いがある。



かといって関東人にボケやツッコミ、オチを強要するのもどうかと思う。

多分、文化の違いだこれも。


だから関西人の人は、

関東人にはボケやツッコミをする人を

馬鹿者や凶暴者ととる人もいる事を忘れてはいけない。


関東人の人は関西人が、たわいのない話にも、

ボケ、ツッコミを求めている事を認識しておかなければいけない。



3の結論は「お互い認め合おう。」という事です。平たく言えば。



以上3つの関西話を書いてきました。


私は関西が好きだし、関西の文化、生活習慣も気に入っている。


自分の生まれ育ったところだからだ。


関東の方もそうなのだろう。


私の願うべき所は、

関西人関東人だから嫌いという事ではなく、

相手の人間性を見てから判断するような人が増えればいいなと

いう事です。

お互いが認め合う姿勢を持てば関東人、関西人は

相容れれるのではないでしょうか。




少なからず、ぼけやつっこみは全国普及してもいいんでねえかと

胸に秘めながら筆をおきます。



                                以上




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